社員総会準備書面への回答がありました

令和5年6月25日(日)に行われた「JARL第12回定時社員総会」。
開催前に各社員より任意で提出していました事前準備書面に対する回答が9月30日公開されました。


⇒ 2023社員総会の準備書面への回答が公開されました

支部長の事前準備質問に関わる内容を抜粋し、以下に掲載します。


〇社員総会の公開についての質問
速記録が廃止されて以来、web 配信や映像・音声ファイルでの公開などを求める会員の声を多く聞きます。一昨年、昨年の総会においても複数の社員から公開を求める意見が出ていたと思うが、「検討する」との答弁があったが「検討」された形跡がないように見受けられる。
Web 配信についてはそれほどハードルが高いとは思えないが公開を求める会員からの要望を受け入れる意思はないのかお答えください。


< 髙尾前会⾧予定原稿>
社員総会運営についてご意見をいただいておりますので、今後の社員総会運営について検討する際に参考にいたします。
公開に関しては、JARL 会員に厳密に限定して配信ということは難しいと考えております。非会員にまで配信する必要はないと考えており、また、公開してもらいたくないという参加者もいらっしゃるのではないかとも考えております。一方で、公開を望まれる意見を頂戴しておりますので、どのような方法であれば可能か、次回に向け検討をおこなってまいります。

< 森田会⾧回答>
毎年、公開を望まれる意見を頂戴しております。本年は速記録の公開を行いました。
オンライン中継も含め、次回に向けて前向きに検討をおこなってまいります。


〇第1号議題 令和4 年度決算の件 Q S L 関係についての質問
( 1 ) カードの保管のための費用が新たに計上されている。これは処理しきれない分の保管用と思われるが、保管するだけでは現在のQSL遅延問題は解決するどころか悪化の道をたどるだけと思われる。処理能力を増強する、処理拠点を分散する、会員からの到着量を調整など、実際に行っている改善策はあるのか。その効果については分析できているのか。また今後さらに何か講じる対策はあるのかお答えください。

< 髙尾前会⾧予定原稿>
これまでコロナ禍のため大きな処理能力の増強等についての対応が難しかったのですが、5 類への移行にもとない能力増強について動き出しているところです。

< 森田会⾧回答>
確かに到着枚数は落ち着いてきたようですが、カード転送に時間がかかっていることは否定できず、対策が必要です。会員への呼びかけ、電子QSL の有効活用、処理の効率化を含めた総合的な対策を検討するために、本年7 月の第68 回理事会で「QSL 問題対策委員会」を設置したところです。


( 2 ) 現在のビューローの年間処理能力と実際にビューローに到着しているカード枚数との隔たりはどの程度あるのか。具体的な数値( 枚数) でお答えください。

< 髙尾前会⾧予定原稿>
コロナ禍とFT8 の急速な普及で令和2 年度と令和3 年に1100 万枚のQSL カードがQSL ビューローに到着しておりますが、通常時の900 万枚程度と考えますが、コロナ禍のため間隔の確保等で若干取り扱い枚数を減少しておりました。

< 森田会⾧回答>
ビューローへの到着枚数は先にお答えしたとおりです。現在のビューローの年間処理能力は約900 万枚です。


( 3 ) エリア別や地域別での処理などにより分散させ一時的に経費が増えたとしても安定したビューローとしての役割を果たすことを考え検討してはどうでしょうか。
これについてどう考えるかお答えください。

< 髙尾前会⾧予定原稿>
分散した場合には各施設の人員や備品等も必要になり、一カ所で作業を行った方が効率的であると考えます。


〇第4号議題 理事 高尾義則解任の件 について質問
私は理事の解任については慎重な判断が必要と考えています。多くの会員により理事候補者に選出され社員総会にて選任されているためです。
しかし、議案を読み進めていくと「主旨」、「理由」、「証拠」のいずれもが解任の提案に納得するに値する内容でした。このような議案がだされたことを真摯に受け止め、人の話をしっかり聞くところから取り組んで頂きたい。地方に出向いて会員の声を聞くと言われていた記憶がありますが最近の各地でのご様子からは「聞く耳持たず」のようにしか見えません。
9 月の北海道ハムフェアでは会員の声を対して多少都合の悪いことでも質問に答えて頂けますか。会⾧お答えください。

< 髙尾前会⾧予定原稿> 当日、会⾧が回答します。 
※当日欠席のため回答は得られなかった。


〇第5号議題 理事 田中透解任の件 について質問
議案を読み進めていくと納得できないばかりではなく不自然さが気になった。他の社員提案では提案社員が自署した「社員提案件行使書」を提出しているはずである。私も第3 号議題について自署したものを提出している。しかし第5 号議題では連名で署名がないものであり、提案権行使書として有効なのか甚だ疑問である。
提案者として記載のある3 5 名の社員の意思は確認できているのか、またどのように確認したのかお答えください。

( → 理事者側)
提案社員全員に対して、「社員提案権行使書」を受領した旨のメールを送信して確認しております。

< 森田会⾧回答>
今回の第5 号議題の提案方法には問題があり、今後このようなことがないように、諸規程の見直しが必要と考えます。


〇その他
( 1 ) 広域ハムイベントの日程重複の件について ( 質問) < 令和5 年度事業計画1.(1)>
今年の「東海ハムの祭典」と「北海道ハムフェア」は同日開催となっています。
このような大きなイベントの開催日程については理事会で事前に調整を行うなどしていないのはどうしてかお答えください。
私が東海に参加したかったのと同じように、東海のスタッフにも北海道に参加を考えている人も居たことと思います。来年以降はこのようなことが無いようにお願いします。
今回は何かしらのコラボレーション企画があるとのことなのでそちらを楽しみにすることにします。

< 髙尾前会⾧予定原稿>
開催日のかなり前から会場を予約する必要があることや、会場の空き状況などにより日程が限られてくるなど制約がありますが、できるだけ情報を共有し事前調整をおこなえるようにしたいと考えます。



( 2 ) 5 M H z 帯の開放について ( 質問) < 令和5 年度事業計画2.(10)>
諸外国で認められている5 M H z 帯については開放を切望いたします。
現在連盟として開放にむけてどのような活動をしているのかお答えください。

< 髙尾前会⾧予定原稿>
今回の制度改正をしていただく中で、総務省へはHF 帯の継続した周波数の割り当てや新たに新規分配可能な周波数についての検討もお願いしてきておりますが、残念ですが今回の改正にそれらは盛り込まれておりませんが、引き続き、お願いをしていきたいと考えております。


( 3 ) ハムフェアの出展料の件について ( 質問)
今年のハムフェアの純粋展示のみ出展料が大幅に値上げされました。これにより出展をあきらめたり、規模を縮小する出展者も出ておりハムフェアの盛り上がりに水を差す結果になっていると思われます。純粋なP R 目的の出展料のみを対象とした値上げをした理由を明確にお答えください。

< 髙尾前会⾧予定原稿>
ハムフェアのイベント全体の収支が約800 万円の赤字となっており、今年のハムフェアを開催した場合、人件費や物品等の大幅な高騰となっており、昨年に比べても収支改善
が難しいことから、これまで、クラブ( 一般)ブースの半額としておりました、クラブ( 純粋) ブースについて、8 割のご負担をいただくこととさせていただき、少しでも収支バランスの改善につなげたいと考えております。

< 森田会⾧回答>
ハムフェアの様々なありかたについては、ハムフェア実行委員会( 澤田委員⾧) に抜本的な検討をお願いしたところです。

( 4 ) 各社員の委員会等への参加について ( 意見)
地方本部区域毎選出社員については何らかの委員会に参加するような組織造りをしてはどうでしょうか。現在の枠に捕らわれず新しい委員会の設置も促進して欲しいです。
ご検討ください。

( 下記にまとめて回答)

( 5 ) 社員懇談会の定期開催について ( 意見)
全国の社員が集まり意見交換する場や執行部と社員が会話できる機会の設定、さらには社員が興味のある委員会へオブザーバーとして参加する機会の設定を望みます。

< 髙尾前会⾧予定原稿> (4)(5)
委員会についてはその検討課題に適した方が選定され取り組んでいただいておりますが、社員の方で委員となっている方もいらっしゃいます。
また、意見交換についてはこの社員総会がその場であると考えておりす。

< 森田会⾧回答>
社員の間で意見交換・情報交換をしていただくために、社員メーリングリストを作りました。オンライン懇談会等もできればいいと思います。